約 431,450 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1821.html
857 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/02(土) 22 03 59.64 ID AKHGw3tr0 京介のセリフカルタとか桐乃超速そうだなw 858 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/02(土) 22 09 01.77 ID F3c0Fm5I0 もし音声アリなら、最初の一言目の声色だけでどれか判別できそうw 859 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/02(土) 22 51 46.16 ID AKHGw3tr0 「お」スパーン 「k」スパーン 860 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/02(土) 22 52 26.67 ID ld7I/Gxp0 い--- 桐乃「いいケツしてやがる!!」 お--- 桐乃「俺が見ていたのはケツだ!!」 862 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/02(土) 23 19 07.09 ID FY6AUm+G0 京介「え~っと次な・・『結婚してくれ!』」 桐乃「はい」 京介「え!?」 桐乃「あ・・!い、いや、今のはちがくて!!!あ、あ、あった!はいっ!!」 京介「・・・」(ニヤニヤ 桐乃「き、きも!何ニヤニヤしてんのよ!ほら、次いくよ!!」 ----
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1081.html
821 名前:【SS】兄貴ときりりんの合格祈願の旅 往路編1/3[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 06 21 53.04 ID +b5KsI3o0 [1/4] 京介(また遠出をする事になった。とはいっても「家族で」だ。親父の知り合いに会いに行くようで なぜか俺達も同行することになった。意外と桐乃は、嫌がらずについてきた。) 京介「なぁ、桐乃?今日、どうして来たんだ?」 桐乃「え?・・だって京都なんて滅多に来れないじゃん!修学旅行でも行けるかどうかわかんないしー」 大介「京介、桐乃、着いたぞ。」 佳乃「二人とも挨拶が終わったら、遊びに行っていいからね」 桐乃「お母さん達はどうするの?」 佳乃「私達も挨拶が終わったら、久しぶりにお父さんとデートでもしようかしら」ウフフ 大介「こ、こら!私語を慎め!」 挨拶を早々に済まし、待ってる俺達に・・・ 佳乃「ごめんね。お父さん話し込んじゃって。あなた達、先に遊びに行ってらっしゃい。 夕方に京都駅集合ね!詳しい事はあとで電話するから。」 京介「へいへい。」 佳乃(京介!あんたちゃんと桐乃の面倒見てやりなさいよ!)ヒソヒソ 京介「わかってるって!」 佳乃「桐乃~どこ行ったかあとで教えてね~」 桐乃「うん。じゃ、先行ってるねーお母さん達もごゆっくり~」 佳乃「まぁ~桐乃ったら~あ!京介ぇー!お父さんが北野天満宮には必ず行きなさい!だってー!」 京介「へいへーい。」 というわけでレンタルサイクルを借り、京都市内へ 京介「桐乃~休憩しようぜー」 桐乃「はぁ?何言ってんの!?それより、ここどこ!?」 桐乃「広ーーい!何?公園?あ!なんかあそこにある!」 京介「あ!おい、ま、待てよー!」 桐乃「すごい立派な門!あれ本物の金かな~」 京介「はぁはぁ・・・たぶんそうなんじゃねぇか~」 桐乃「なんであんたにわかんの?」 京介「ほれ、これ見てみ」 桐乃「京都御所があるとこじゃん!なるほどねー」 京介「いい加減、ちょっと休憩しようぜー暑いし」フゥー 桐乃「ったく、ちょっとくらい運動したらーw」 桐乃「ほら!こっちに日陰のベンチがあるし、座ればー?」 京介「おう。サンキュー」 822 名前:【SS】兄貴ときりりんの合格祈願の旅 往路編2/3[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 06 22 47.00 ID +b5KsI3o0 [2/4] 京介「さて、とりあえず親父に言われた『北野天満宮』とやらに行くか!」 桐乃「まだ結構、距離あるみたい。大丈夫www?あたしは余裕だけど~」 京介「見てやがれ!休息はとった!オールグリーンだ!!」キリッ 桐乃「キモッー何のキャラ?それ。」 京介「・・・市内は、車やバイク多いから気を付けろよー!」 桐乃「とうちゃ~く♪ここがあの学問の神様で有名な北野天満宮か~」 桐乃「ちょっと兄貴、大丈夫?」 京介「(ハァハァ)まぁなんとか・・・桐乃のペース速えよ。」 桐乃「兄貴が遅いだけ!早く参拝に行こ。」 京介「おお!ここが菅原道真公をお祀りする本殿かー」 桐乃「兄貴、これ国宝だって!」 京介「へぇ~確かに装飾の豪華さには驚かされるな。」 桐乃「すごい金ピカw」 京介「沙織の家にはありそうだなwてか、桐乃はお参りしないのか?」 桐乃「あたしは兄貴と違って、既に安全圏なの。」 京介「ぐぬっ・・・さすがは妹様ってか。」 桐乃「まっ、そういう事。絵馬も書いたらー?」 京介「お!墨で書くのかー!これは本格的だ!」カキカキ 桐乃「ちょw字がグニャグニャwww」 京介「筆なんて使うの久しぶりだからだっ!!」 京介「さて、親父に言われたミッションも達成したし、待ち合わせの京都駅に帰るか!」 桐乃「はぁ?何言ってんの!まだ京都に来たばっかじゃん!それに待ち合わせは夕方でしょ!」 京介「そりゃそうだけどよ・・・これからどうすんだ?」 桐乃「今度はあたしに付き合ってよ!行きたい所あるから!」 京介「・・・まぁいいけど」 桐乃「兄貴着いたよー」 京介「え?もう?ここって北野天満宮の裏だろ?」 桐乃「真裏じゃないけどね。ちょっと離れてるよ。」 京介「・・・平野神社?」 桐乃「そっ!桜で有名な神社なんだけどね。なんでも色んな種類の桜があるみたい。」 823 名前:【SS】兄貴ときりりんの合格祈願の旅 往路編3/3[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 06 24 19.99 ID +b5KsI3o0 [3/4] 京介「まさかこの時期に、桜を見に来たとか言うんじゃないだろうな?」 桐乃「当たり前でしょ!バカ兄貴!お参りに来たの!!」 京介「どんなご利益があるんだ?」 桐乃「え?あ、そ、その・・開運とか、ぇ、ぇん・・結び・・とか!!」 京介「ん??開運とか?ふーん、あの桐乃が?意外だな~w」 桐乃「うっさい!兄貴はその辺に居てて!!」 京介「へいへい。本殿でも見に行くかなー」テクテク 桐乃「ふぅー危ない危ない。さてと・・あっ!」 桐乃「ああん!可愛い!!おみくじが尻尾に巻きついてるw」 桐乃「あとで買おうっとwそれより・・あ!これこれ!」 桐乃「桜咲く絵馬ゲット。心願成就の絵馬ゲットォォ!」 桐乃「・・・・・・よしっ」カキカキ ダッダッダッダッ!! 京介「おい!き、桐乃!!ど、どういう事だ!!説明しろ!!」ガシッ 桐乃「あ!ちょ!ダ、ダメ!見ちゃダメ!!」 京介「あ、あ、安産のご利益があるってど、どういう事だ!?」 桐乃「ふぇ?た、確かにあ、安産のご利益もあるけど・・・っ!!」 桐乃「///キモッ!変態っ!近寄んなっ!」 京介「は?な、なに勘違いしてんだ!?俺はただ・・・桐乃が何を・・・」 桐乃「え、縁結び!!!」 京介「え?」 桐乃「ほ、ほら・・・あ、兄貴があいつらと出逢わせてくれた『縁』。あたしが、 あやせ達と出会った『縁』。た、大切にしたいじゃん!これからも・・・」 桐乃「いつか進路や就職で、みんな離れ離れになるかもしれないけど『縁』が 切れませんようにってお願いしたの。」 京介「そうか・・・取り乱して悪かった。というか京都で縁結びなら、地主神社や 鈴虫寺が有名だと思うけど・・・」 桐乃「まぁそうだけどね。っていうか、なんで兄貴が女の子の方が詳しい話を知ってるの?」ジー 京介「ゆ、有名だし、お、男でも知ってると思うが・・・ほ、ほら一緒に本殿まで行こうぜ。」 桐乃「(ジー)まぁーいいけどー。・・ん!!ちょ!!兄貴!これ何っ!!」 桐乃「妹背桜?妹の桜?なになに!!妹桜なのー!妹桜!なんかちょっとエロいよ~うひょ~」ハァハァ 京介「だーもう!落ち着けって!エロいとか言うな!!また鼻血出すぞ!」 京介「ふーむどれどれ。『妹背とは、夫婦・仲の良い男女・男女の兄妹のことで、妹背桜は 実を結ぶとき花柄の先に、可愛い2つの実をつけることに由来します。』だってさ。」 桐乃「・・・あたし・・この桜、好きかも。どんな桜が咲くのかな?見たかったなー」 京介「そうだな・・・俺も見てみたいな。いつか一緒に見に行こうな。」 桐乃「・・・うん。」 京介「さて、そろそろ帰るか!」 桐乃「まだ!!あと1つだけ、どうしても行きたいの!」 桐乃(ったく折角、イイ雰囲気だったのに・・・) 京介「へいへい了解。仰せのままに」 兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編につづく ロケ地:京都府京都市 京都御苑、北野天満宮、平野神社 撮影者:高坂京介
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1093.html
629 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 15 35 13.73 ID nqbfbYLM0 [2/5] SS『兄妹愛~麻奈実の襲来編~』 麻奈実から告白を受けてから、俺は特に何もしてこなかった。 いや、麻奈実の事を無視してたわけじゃない。 今まで、単なる幼馴染だと思っていた麻奈実が、あんな気持ちを抱いていたなんてな・・・ それに、桐乃や黒猫とのことも決着がついたわけじゃない。 特に毎日顔を合わせている桐乃との事で頭がいっぱいで、とてもそれ以上の事は考えられねーんだよ。 そんな思いを抱えている中、突然麻奈実が家に来ることになった。 学校でもあまり話せていないってのに、どうしたってんだろうな。 「ね、きょうちゃん。わたしの言った事、考えてみてくれた?」 家に上がった麻奈実の第一声がそれだった。 『みんなが幸せになれる未来』 ちょっとひっかかる事はあったけど、意外と簡単な気がしていた。 麻奈実と付き合っていく。黒猫とヨリを戻す。あやせたんにセクハラをする。 ・・・どの未来でも、意外と簡単にみんなが納得してくれるような気がしていたんだ。 でも、最近はっきりと気がついた事がある。 どんな未来を選んでも、『桐乃以外のみんな』しか幸せになれない。 だから、俺はこう答えるしかなかった。 「ああ。考えてみたけどよ、本当にみんなが幸せになれる未来なんて、あるわけねーよな」 「きょ、きょうちゃん?」 「だってそうだろ?今、俺が誰かを選んだら、必ず他の誰かが悲しい思いをするだろ?」 「で、でも、桐乃ちゃんは妹だよ? いつか、桐乃ちゃんだって、他に好きな人ができるかもしれないし、 それをずっと束縛するなんて、どうかと思うよ?」 「そうだな・・・でも、それはおまえだって同じなんだぜ?」 麻奈実は『えっ?』と、不思議そうな表情を浮かべている。 まあ、それだけ俺の事を思っていてくれるのは嬉しいんだけどよ・・・ 「おまえだって、仮に俺と出会う機会が無くなって、色々な経験を積んで、 色々な人に出会えば、きっと、別の人を好きになるだろ?」 「わ、わたしは・・・ならないよ」 「そっか。おまえも黒猫と同じで、俺のことずっと好きで居てくれるんだな」 「うん」 「だけど逆に考えれば、桐乃が俺の事をずっと好きでいる可能性だって否定できないわけだよな」 「・・・」 やべ、ちょっときつく言い過ぎたか? でも、麻奈実の物言いには、『桐乃は妹だから絶対に別れなきゃならない』というニュアンスが含まれてる。 俺はそんなのはゴメンだ。 だいたい、そもそもの話として、なんで俺が必ず女の子と付き合わなきゃならねえ? なんで桐乃が、どこかの男と付き合わなきゃならねえ? ・・・なんかむかついてきたな。 「ねえ、京介。それに、まな・・・麻奈実さん・・・」 部屋の入り口から桐乃が覗いていた。 どうやら俺は、また周りも見えないくらいに暴走しかかっていたらしいな。 「桐乃」 「桐乃ちゃん・・・」 それにしても、今の話・・・間違いなく聞かれちまってたよな。 責任感の強いこいつのことだ。今の話を聞いて悩まなきゃいいんだが・・・ 先に行動を起こしたのは麻奈実だった。 「ね、桐乃ちゃん。桐乃ちゃんからも言ってあげて。こんなの絶対おかしいよって」 「・・・・・・・・・」 「桐乃ちゃんだってわかるよね。きょうちゃんの言う事、お父さんだってお母さんだって許さないし、 そんなの、わたしも許さないって」 「・・・・・・・・・うん」 桐乃・・・ 「よかったぁ~。桐乃ちゃんまでおかしくなってたらどうしようかって、わたし、少し心配してたんだ。 でも、桐乃ちゃんが分かっててくれたなら安心だな。もう何も怖くないよ」 怖い?・・・こいつ、桐乃の事を怖がっていたのか? おっとりとした麻奈実の態度からはわからなかったけど・・・ 「わたしって、ほんとバカだよね。桐乃ちゃんがきょうちゃんのこと好きだなんて」 「ううん。好きだよ」 たった二文字の言葉に、麻奈実が凍りついた。 「でも安心して。あたしは世間体ってものが大事だってことも知ってるし、 法律で結婚できないなんて事、言われるまでも無く分かってるから」 「で、でも・・・」 なんかおまえにばかり喋らせちまってるな。 ここからは俺に任せてくれよ。 尚も喋り続けようとする桐乃を目で制して、俺は今の自分の気持ちを麻奈実に伝えた。 「だからな。おまえには目先の答えなんて言われちまったけどよ、 俺たちはもうちょっと、その『目先の答え』を続けていこうと思ってるんだ」 「・・・」 「もし、本当に、俺に大事な人が出来たり、桐乃に大事な人が出来たら、 この奇妙な関係は消滅しちまうだろうし、それが自然じゃねーかって、そう思うんだよ」 「・・・」 「それに、良く考えればおかしな話だろ? まだ、ただの学生に過ぎない俺たちが、生涯の伴侶をここで決めないといけないとか、 一緒に過ごしている家族に対して、急に態度を変えるなんていうのはな」 「・・・そっか・・・わたしが、急ぎすぎてたのかなあ・・・」 「そうだろ?」 でも、わからんでもないぜ? おまえの家、じーちゃんたちが妙な焚き付け方してくるからなー もうちょっと・・・せめて大学を卒業して、社会人になって・・・ それくらいまでは、今のままでいようぜ? 俺はそう考えたんだ。 「うん。わかった。きょうちゃんが真剣に考えてくれて、桐乃ちゃんも真剣だってわかったから・・・ だから、もうちょっとだけ。もうちょっとだけ待ってみるね」 ま、本当の意味で結論が出たとはいえねーが、 結論を出す時期じゃねーってのが俺たちの結論・・・になるのかな? 「すまねえな。麻奈実」 「ごめんね、まなちゃん」 懐かしい呼び名を聞いた。 昔、桐乃は麻奈実の事、慕ってたんだったよな。 それがいつの間にか、あんなに険悪になっちまって・・・・・・・・・ん? 「そういや桐乃?」 「何よ」 「そもそもおまえ、なんでこの部屋に来たんだ?」 「えっ・・・」 麻奈実が来るって事は昨日教えといたけどよ、俺たちの話を聞きたいだけなら壁越しに聞こえるわけだし・・・ 「あ、思い出した!」 「・・・今まで忘れてたのかよ・・・」 「だ、だってしょうがないじゃん!あたしにとっても大事な事、話してるし、 京介だけじゃ頼りないって思ったし・・・」 ま、まあ、俺だけで麻奈実を説得できたかってーと、確かに怪しいところがあるけどよ? 「と、とにかく、何の用だったんだ?」 話を逸らしたのは、俺がヘタレだからってわけじゃないんだからねっ! と・・・桐乃をふと見ると、なんか怒りのオーラが・・・ 「あんた・・・あたしのぱんつ!全部もっていったでしょっ!?」 「!!!?」 ぱ、ぱんつだとっ!? 「ま、待て!俺が麻奈実との対決に備えてぱんつを一枚消費したのは確かだがっ!」 「・・・ふぅん・・・」 「い、いや、確かそれだけじゃ足りなかったんだっけ? えーと、最後は気持ち良くなって、目の前でぱんつが10枚くらい乱舞してたっけな・・・?」 「あーキモいキモい、このシスコンマジキモーい♪」 「きょ、きょうちゃん!?」 ま、待て、麻奈実さん、そんな冷たい目で見ないでください、はい。 つか、おまえにも弟居るんだし、ぱんつの嗅ぎあいくらいやってんだろ!? それに、それにだなっ! 「お、おまえだって、俺のぱんつ、全部持って行きやがっただろっ!」 「っ!?」 「俺が朝起きて、どんなに焦ったか・・・!」 「だ、だってしょうがないじゃん!あたしだって不安で兄ぱん1枚じゃ我慢できなかったんだもん! それにっ!洗濯した兄ぱんって匂いが少ないんだもん!」 「じゃあ、直接が良いってのかよ!」 「そ、そんな目で見られても、京介のリヴァイアサンくんかくんかとかしないかんね!」 「なにがシスコンキモーい!だよっ♪おまえのほうがキモいじゃねーか♪」 「き、桐乃ちゃん!?」 お、そういえば麻奈実がいたじゃねーか。 「この際だ、麻奈実にジャッジしてもらうってのはどうだ?」 「そ、そうね。ねえ、まなちゃん―――今のあたしたちのやり取り見てたでしょ? どっちがキモいと思う?」 「どっちも気持ち悪いとおもう・・・よ・・・ばたんきゅ~・・・」 「やった、魔王ベルフェゴールを倒したぜ!!! ってか倒れるときに本当にばたんきゅーとか言うやつ初めて見たぜ」 「きょ、京介っ、け、警察っ!ち、違った!霊柩車っ!」 結局なんとか麻奈実を家まで送り届けてやったんだが・・・ あの麻奈実が黒猫みてーに倒れるとはおもわなかったぜ。 やっぱ、恋愛がらみで相当にストレスが溜まってたんだろうな。 じゃなきゃ、あんな普通の兄妹のやりとりで失神なんてするわけねーよな? ともかく、俺と桐乃はもうちょっとだけ、今まで通り普通の兄妹で居ようと思うんだ。 その方が『みんなが幸せになれる未来』のような気がしているしな。 兄妹らしく、今後の予定表には桐乃とのイベントがたくさん詰まっている。 来月のクリスマスイブには、去年みたいにデートをする事にもなってるし、 またホテルにも行こうってことにもなっていて、予約だってしている。 それに、去年はイヤリングだったプレゼントも、今年は指輪にしようかなって思ってる。 まあ、もしかするとちょっとだけ普通より仲が良い兄妹かもしれないけどよ、 こんな関係が、この先も一生続けばいいなって、そう思えるんだ。 End. -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/218.html
780 名前:未来予想図【SS】[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 23 01 44 ID e7nMiLksO [2/2] 「ねえ兄貴、今更だけど、あの決断を、後悔してないよね?」 「ほんとうに今更だな。何度も言ってきただろ。後悔なんてとんでもない。 俺は本心からこの道を選んだって」 「うん・・・でも、兄貴は優しいから今日までずっと我慢してきてくれてたかも、ってふと思って」 「桐乃にしてはしおらしいんだな。こりゃ、いよいよお迎えが近づいたか?」 「馬鹿、シスコンの兄貴を残してそう簡単に死ねるわけないでしょ」 「へいへい、でもそんなに兄貴を愛してくれる妹を持って、俺は本当に幸せ者だったよ。嘘じゃない」 「あ、兄貴こそ、そんな悟った様子でぽっくり死んだら、承知しないからね!」 「それにしても、俺と桐乃がこうして今日までこれたのは、親父とお袋のおかげだよな」 「お父さんもお母さんも、私たちのことを認めてくれただけでなく、それからも変わらず支えてくれたよね」 ・・・『大好きな兄妹同士、二人でずっとずっと暮らしていく』という選択肢を示してから 両親こそが一番苦しんだのかもしれない。しかし両親は最終的には二人を許してくれ、 それまでと変わらず息子と娘を愛してくれた・・・ 友人たちも、二人の決意を尊重してくれた。 ・・・あやせも泣きながら「もしもお兄さんが桐乃を泣かせたらその時は本当にブチ殺しますよ」 と、最終的には二人の仲を認めてくれた。 「あれから今日まで、兄貴があたしを泣かせるようなマネをして来なかったのは、あやせに誓っていい」 「なあ桐乃、俺から聞くが、お前のほうは後悔してないのか?」 「全然。私たちは法律的には夫婦じゃなかったけど、 そこいらの只のカップルより余程愛しあえたから。 病めるときも健やかなときも、二人は本当の夫婦以上に夫婦らしかった。違う?」 「違わないよ。桐乃の言う通りだ」 「なんだかんだでウェディングドレスも着れたし、二人で『新婚』旅行もいけたしね」 「そして、今日までこうして二人で暮らしてこれたしな」 「最高の人生を二人三脚でこれたってことよね」 「ああ。桐乃、これからもずっと、愛してる・・・」 「あたしも、京介が大好き」 「さてと、長生きはするもんよね。あたしたちが最高の兄妹だってことが 世界に認められる日がついに来たんだし」 ※※※ 『世界最長寿の兄妹として、ギネスブックに認定された千葉県在住の高坂京介さんと桐乃さんに 今日、認定証が届きました。 お二人は生まれてから今日まで、ずっと同じ家で仲のよい兄妹として暮らしてこられたとのことです。 お二人に長寿の秘訣を聞いたところ、京介さんは 「『ケンカするほど仲がいい』との言葉通り、これまでよくケンカしてきましたが(笑い) 私にとってはこの適度な掛け合いが活力になってきたようです」と答え、桐乃さんは 「兄貴は誰よりもあたしを愛してくれました。そんな妹思いの兄貴を残しては死ねないと 思い続けてきたら、今日までたどりつきました。」 と、仲のよいところを発揮されてました。 お二人はこのあと、友人たちによるギネス認定を祝う会に出席されるとのことです。』 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/914.html
59 名前:【SS】七夕の夜に…[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 22 10 42.34 ID N8Z76UDY0 [1/2] 『七夕の夜に…』 もしも織姫と彦星が高坂兄妹だったなら 京介「神様、桐乃に会いたいんだ!一年に一度だけでも構わない合わせてくれ!!」 神様「いいよ。」 京介「あっさりOK!?」 神様「というか、京介くんは一年に一度だけで耐えられるの?」 京介「…無理です。」 神様「だよね。実際、たった3時間も耐えられず神様に直談判しに来るだものね?」 京介「じゃあ何故、俺たちの仲を裂こうとする!」 神様「裂こうとしたんではない。寧ろ神様たちは二人がイチャイチャしている姿を見て楽しんでいた。」 京介「えっ?」 神様「でも、二人がイチャイチャし過ぎたために『あやせさん』がマジで怖い!阿修羅さんより怖い!」 神様「スコップ持ってドス黒いオーラを纏って迫って来た時は怖過ぎて、チビるかと思ったもん!」 京介「あの泣くも黙る阿修羅の親父よりも!?」 神様「おまけにマジ天使な、かなかなを人質にされて、仕方なかったんや。」 京介「…そ、そんなことが。」 神様「隙を突いて、なんとか取り押さえたものの神様の兄弟達が半分は埋められたからね。」 京介「たった一人で一万を越える神様の兄弟の半分も!?」 神様「ったく。肝心なときにへたれる京介くんのせいで凄く大変だったんだよ?」 京介「…す、すんません。」 神様「もういいよ。ほら、橋は掛けたから早く行きな!今度こそしっかりやってくれよ!」 京介「あ、ああ!!」 タタッ 天の川の橋 京介「はあはあ…。っく! 桐乃は…いた!!」 桐乃「遅い!!こんな可愛い妹を待たせるなんてマジあり得なくない!?」 京介「す、すまん!ちょっと神様に直談判してて遅くなっちまった!」 桐乃「…えっ!? 何アンタ、神様の所にいってたの?しかも直談判しに?」 京介「ああ」 桐乃「どんだけシスコンなのよアンタ…。」 京介「うっせえ。 俺はどうせお前に会えなきゃ寂しくて死んじまうシスコンだよ!」 桐乃「開き直るな!!」 桐乃「ねえ、京介。なんで神様は私たちを天の川で別ったの?」 京介「ああ、それはな桐乃。 …お、俺がいつまでもお前に告白しない。へたれだからだ。」 桐乃「えっ!?それって……。」 京介「そうだ。俺はお前が好きだ! もちろん、兄妹としてじゃない、一人の女の子として、お前が好きだ!」 桐乃「ア、アンタ!?」 京介「お前は俺のことをどう思っている?」 桐乃「す、好き!アンタの一番じゃなきゃイヤなほどアンタの…京介のことが好き!!」 京介「桐乃。」 桐乃「京介。」 二人は抱き締め合い。どちらともなく顔を近づけ、キスを交わした。 おまけ この様子を神器「オミトオシ・ソウガンキョウ」で覗いている神様。 神様「よっしゃああ~!!神エンド来た!! きりりんマジ可愛い笑顔だわ~♪ 京介くんがヘタれで大変だったが、これで埋められた兄弟たちも浮かばれるな。 さて、堪能♪堪能♪」 神様「おお~マジすごい♪きりりん顔がエロいよ♪ ヤバいってそんなディープなk」 ギィ… 神様「ん?誰かね? 今は忙しいんだ仕事なら後にしてくれ。」 ???「いえ、仕事の話ではありません。」 神様「ん?なら料理長のトメさんかい? 丁度いい、今夜の夕食は赤飯に変更してくれんかね?」 ???「いいえ。私はトメさんなんかではありませんよ。」 神様「じゃあ誰かね?」 クルッ(振り向き) 神様「!!??」 ???「お久しぶりです。前にあったのは貴方が私を閉じ込めて以来ですかね?」 神様「あ、あや……」 ???「次は…貴方の番ですよ。」 カッ。 ???「…………。」 床に落ちたオミトオシ・ソウガンキョウを拾い、遠くにいる二人の様子を眺める。 ???「フフッ。 お兄さん、ついに手を出してしまいましたね。」 バサッ! もぬけの殻となった館の庭には突き立てれたスコップの横には、まるで人の頭のような奇妙なものがひっそり植わっていた………。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/539.html
326 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/09(土) 11 06 08.45 ID xl6vnQUaO [7/14] ろりりんあめねたはいただいた 童謡「あめふり」の全歌詞をこの歳になって知ったw ※※ 「あめあめ ふれふれ おにいちゃんが じゃのめで おむかえ うれしいな ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン♪」 「桐乃、そんなに大きな声で歌ってると、はずかしいだろ」 「だってうれしいんだもん♪」 「おにいちゃん、『じゃのめ』ってなに?」 「うーん、なんだろう?」 そんなこんなで兄妹が歩いてると 「ねえ、おにいちゃん。あそこに…」 「ん?」 見ると、柳の木の下に、傘を持たずに女の子が一人たたずんでいた。 桐乃が声をかける。 「ねえ、どうしたの」 「雨がやむのをまっているの」 「カサはもってないの?」 「……家にある」 「お母さんがおむかえにくるの?」 「こない。だから雨がやむのをまってるの」 「それなら、これをつかって」 桐乃が女の子に自分の傘を差し出す。 「桐乃!」 「だっていつ雨がやむかわからないでしょ! あたしは、おにいちゃんのカサにはいるからいいんだもん! だからこのカサ、つかってよ」 「ほんとうに、カサをかりていいの?」 「いいの、いいの。じゃあね」 「……ありがとう……あっ、まって、あなたの名前とお家を…」 でもその時には、もう高坂兄妹は離れたところを歩いていた。 「あたしなら いいんだ おにいちゃんの おおきな じゃのめに はいってく ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン♪」 「桐乃、叫ばないでもっと上手に歌えよ…」 「おにいちゃんとあいあいがさ、うれしいな♪」 「そんな歌じゃないだろ。もう、周りの人が笑ってるじゃないか!」 「行っちゃった、でも、ありがとう。 ……おにいちゃん、か……」 おかっぱ頭の女の子は、桐乃のカサをさして家路につく。 ※※※ 「ねえさま、しつもんがあります」 「あら、どうしたのかしら?」 「おし入れにしまってあるカサは、どうしてつかわないのですか?」 「あのカサは、大事な大事な思い出の品物なの。 だから大切に取ってあるのよ」 「そうだったんですか」 名前のかかれてない小さなカサは、今も大事に大事に五更家の押し入れにしまわれている…… -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1596.html
とある11月の某日。 「なあ、知ってるか? 高坂」 「あん? 何をだよ?」 「今日の夜は流星群が見られるらしいぜ」 「へえ、それは初耳だな。そんなのどこで知ったんだ?」 「ニュースでやってたぜ。今晩は瀬菜ちゃんと一緒にみようかと思っててな!」 「そうかい」 「なんだよ高坂、随分つれないじゃねえか。 ・・・ああ、そういや今お前一人暮らし中だったっけか。俺が妹と一緒に過ごせることをひがんでるんだな」 「んなわけあるか!」 「相変わらず素直じゃないなぁ高坂は」 「だからそんなじゃねえっての!」 『流れる星に願うもの』 そんな会話をしたのが今日の昼のこと。 ふと、勉強の合間の時間にそんなことを思い出した。 くっそう赤城の野郎、あいつ結局誤解したままだったな。 別にそんなんじゃねえってのに。何で俺がひがまなくちゃいけないんだ。 桐乃と一緒だろうが一緒じゃなかろうがそんなの関係ないっての。 第一、俺が一緒に見ようぜ、なんて言ったところで「キモ!」とかって拒否するに決まってんだろうが。 まあ、別に? 拒否されたところで俺はどうとも思わねえけどな。 窓から外に視線をよこすと、昼間の雨が嘘のように晴れていた。 流れ星を見るには絶好の天気だろう。 ちらりと時計を見ると、もうじき日が変わろうとしている時間である。 「・・・・・・桐乃は今日のこと、知ってるんかね」 机の側に置いてある携帯を手に取った。 画面に浮かぶ『桐乃』の文字と、その番号。 少しの時間悩んで、コールボタンに指をかける。 時間が時間だしな。でなければそれまでだし、数回コールしてでなかったら切ればいいだろう。 明日何の用事で電話なんてかけてきたのかと問い詰められるかもしれないが、その時はその時だ。 グッと指に力を入れて、電話をかけた。 トゥルルルルル・・・ガチャッ! 『なに?』 って早っ!? いつかのように、たったのワンコールで桐乃は電話にでやがった。 あの時も思ったが、反応早すぎんだろ。 何、こいつもしかして起きてる間ずっと携帯すぐ取れるようにでもスタンバイしてるわけ? 『何? って聞いてるんですケド。用ないなら切るよ』 「ま、待て! 用ある! 用事あるから!」 何日かぶりに聞く桐乃の声は相変わらずである、なんて感慨にふける間もくれやしない。 まったく、せっかく兄貴がこうして電話をかけてるんだからもう少しこう、何か言うこととかないんだろうかね? 『元気?』とかなんとか、なにかあるだろうに。 桐乃のほうは特に問題はなさそうである。この声を聞くかぎり、わざわざ聞くまでもあるまい。 『・・・・・・』 はぁ、と電話の向こうでため息をついているのを感じた。 やべ、もしかしてこのまま電話切られないだろうな。 『・・・で、用事って何? わざわざこんな時間にかけてきたんだら、大した事なかったら許さないかんね』 ほっ。どうやら一方的に切られるという事態は避けられたようだ。 「お前、今夜流星群が見れるって知ってるか?」 『うん。ニュースでやってたし。何、そんなこと聞くために電話してきたわけ?」 はいそうです。 『ハァ・・・別にいいけどさぁ。けど、もうちょっと時間とか考えなさいよね。 あたしがもう寝てたりしたらどうすんのよ』 「お、起きてたんだし、いいじゃねえか」 『それ、ただの結果論でしょ』 バッサリと切り捨てられた。 こうなることは予想できただろうに、何で俺電話なんてしてしまったんだろう。 よく考えたらメール送ればよかったんだよね。何故そこに考えが至らなかったのか。 『それで?』 「あん?」 『だから、それで?』 「んん?」 『・・・・・・ああもう! あんた、今すぐ外出ろ!』 「いきなりなんだ」 『いいから!』 そうは言われてもな。何でこんな時間に外に出なきゃならんのだ。 などということを考えていると、なにやら電話の向こうからドタドタガラララと音がする。 ・・・・・・まさか? 部屋の窓辺へと足を進める。ガラッと窓を開けた。 晴れた夜空は星の光を綺麗に映し出している。 と、そこに一筋の光が線を引いた。 「お」 『あ・・・!』 俺が声を漏らすと同時に電話の向こうでも声があがる。 今見えた流れ星は、桐乃にも見えたんだろうか。 「なあ」 『見えた?』 「おう。そっちも見えたか?」 『うん』 なんて話をしている間にもう一筋。 『あ、また!』 「・・・・・・」 側にいるわけじゃない。姿が見えるわけじゃない。聞こえるのは声だけ。 けれど、今お互いが同じものを見ていることがわかる。同じ時間を過ごしてるがわかる。 「そういや」 『何?』 「流れ星が流れ終わるまでに3回願い事を言えたら願いが叶うって言うよな」 『あんた、そんなこと信じてるの?』 「いいだろ別に」 心の底から信じてるわけじゃないけどな。 でもそういうのも夢があっていいじゃないか。 『なんかお願いしたいことでもあんの?』 「そりゃあ・・・・・・」 受験に受かりますように、とか。 『あんた、受験に受かりますようにとか考えてないでしょうね?』 おい、一字一句間違わずに当てるとか何それ。お前エスパーだったりしないよね? 「わ、悪いかよ?」 『悪い』 「うぐ・・・・・・」 『第一、今のあんたにそんな資格があんの? 神頼みっていうのはね、自分がやれることを最後の最後までやって、やって、やりつくして初めてしていいことなの。 そもそも、やるべきことをやれば、わざわざ神頼みする必要なんてないの。』 「・・・・・・」 『それでも願うなら、それは受かることじゃなくて、成功することを願えばいいの』 「成功すること?」 受かることと、成功すること。一体何が違うっていうんだ。 『そ。受験の日に体調を崩したり、事故にあったり、そういうことがないようにってね。 万全の状態で受験さえ出来ればいいんだから。そうすれば自然に結果はついてくる。 できることをやりつくしてるって、つまりそういうことじゃん?』 「・・・・・・」 『ていうか、あんたにはわざわざあたし達が貰ってきてあげたお守りがあるんだから、 それ以上お願いとか贅沢すぎるっての』 「・・・はっ。そうだな」 まったくもって、その通りだ。 俺はまだまだやれることが残ってる。そんな俺が神様に頼ろうなんておこがましい。 それに、桐乃の言う通り、桐乃たちの思いの詰まったお守りもある。 これ以上に頼もしいものも、ない。 『でもま、自分のことじゃなければいいんじゃない?』 「え?」 『自分のことだとどうしても甘えが出ちゃうけど、他の誰かのことならそうでもないでしょ』 「そんなもんか?」 『そんなもんよ』 そんなもんか。 しかし、自分じゃない誰かのこと、か。 なら、俺は・・・・・・。 「なあ、桐乃」 『何?』 「お前にも、叶えたいことって、あるのか?」 『・・・・・・あるよ』 「・・・・・・そうか」 自分じゃもう、どうしようもないけどね。と続いた、小さな、本当に小さな声は何を思ってのものだったのか。 俺はそれを、聞こえないふりをした。 やるべきことをすれば結果はついてくる。確かにそうかもしれない。 けど、そのやるべきことをすることさえ許されない願いがあるとしたら、どうすればいいのだろう。 自分でするべきことを許されず、許すことが出来ず、それが叶うことを願うことも出来ない。 そうなれば、それはもう自分ではどうしようもないことなんじゃないだろうか。 もし・・・もし、桐乃にそんな願いがあるとするのなら、それを桐乃が自分で願うことを許さないのであれば、 それが叶うようにと俺が願ってもいいはずだ。それがたとえ・・・・・・俺にとって辛いものだったとしても。 気付かないうちに下がっていた目線を空へと上げる。 一筋、二筋。次々と流れる光の箒。 流星群は、今まさに最高の時を迎えていた。 『綺麗・・・』 「そう、だな」 流れる光に願いを込める。 桐乃も、他の誰かの為に、この星に願いをかけてるんだろうか。 それが俺のためだったらいいと思うのは、とんでもない我侭なんだろうな。 沢山の願いが星に乗り、運ばれる日。 降り注ぐ光の下、俺達は電話の向こうにお互いの存在を感じながら、 流星群が過ぎ去るその時までいつまでも夜空を見上げていた。 -END- ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1618.html
SS『遅れてきたサンタクロース』 俺、高坂京介は、街の中を疾走していた。 赤い服に白い大きな袋を背負う、所謂サンタクロースの格好でだ。 「また面倒事を引き受けちまったかな……。」 事の始まりは桐乃へのプレゼントを買いに行く途中、ある噂を耳にしたことから始まる。 なんでも、相手の欲しい物をピタリ当ててしまうという「ジングル」なる人物が居るという話である。 で、そのジングルさんとやらに会うことができたのは良かったのだが、代わりにプレゼント配りを 手伝わされることになってしまった。 (折角のイブだってのに、何やってるんだろうな、俺……。) 決して人助けが嫌になったわけじゃない。 困っている奴がいたら、俺に出来る範囲で協力するという決意は今も変わっていない。 でもこんなに焦っているのは、やっぱり……。 (……桐乃。) ジングルさんに頼まれたプレゼントを一通り配り終えた頃にはもう23時を回っていた。 「一通り配り終わったぜ。」 「うん。キミのお陰でみんな幸せそうだ。さて、キミ達へのプレゼントを渡さなくっちゃね。」 渡されたのは、鍵だった。 「なんスか。コレ?」 「それより、キミを待っている人が居るんじゃないかい?それじゃ、僕はこれで。」 「ちょっと待ってくれって。おい!」 俺の妹のプレゼントを…と言いかけた頃にはもう彼の姿は見えなくなっていた。 「帰るか……。」 家の明かりはすでに消えている。桐乃の部屋もだ。 玄関を閉め、二階に上がる。桐乃の部屋をノックしてみるが、返事がない。 とふと、さっきもらった鍵のことを思い出す。 「まさか、コレを使えってことか。」 ガチャ。目の前の扉はあっさり開いてしまった。 決して自分からは開けることができないと思っていた、一方通行の扉。 「え、なんで、京介!?」 「ただいま。」 「遅い。」 とん。軽いパンチとぶっきらぼうな返事の後、桐乃は体を預けてくる。 目に見える涙の跡から察するに、泣いていたのだろう。 「悪い。お前へのプレゼント――」 俺の言葉を遮るようにして、耳元で桐乃が囁く。 「いい。あんたがいれば、いい。」 俺は、遅れた分を取り戻すように、目の前の妹をぎゅっと抱きしめた。 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/780.html
593 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 11 03 09.15 ID 6OUWGIwSO [2/5] 俺妹のキャラって、こういう危うさを誰しも持ってるんだよなw 桐乃のエロゲを筆頭に、あやせの自室招待、瀬菜の暴走、加奈子の喫煙、どれもこれも周囲がいい奴じゃなければ学校生活終わりかねん そう考えれば京介のセクハラ先輩や土下座マイスターなんて軽……くはないなw 595 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 11 10 41.77 ID t9cNjjPa0 [4/4] 593 京介(段々エロゲに毒されてきたな・・・。でも赤城よりはマシか) 赤城(段々BLに抵抗感が無くなってきた・・・。でも高坂よりはマシだな) ・・・みたいに、誰もが「あいつよりはマシ」って思ってそうだw 597 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 11 52 30.66 ID ULLUmxzk0 595 瀬菜「私の暴走癖もゲー研では板についてきちゃいましたね……でもオ○ニー発言よりはマシのはず!」 黒猫「いくら熱が入っていたとはいえ、あの発言はマズかったわ……でも年中エロゲ狂いよりはマシ……よね」 桐乃「あぁ~っ、もう!かわいいよぉりんこりん!……う、最近暴走しすぎかも……でもくんかよりマシでしょ!」 桐乃「くんかくんか……はぁ~~っ、やっぱり落ち着く、いや逆にハイになる!……あたしヤバいのかなぁ?まぁブラコンよりはマシだし」 桐乃「はふ……ぁ、ため息なんてあたしらしくないな。でもこのおそろいケータイ見てると胸が苦しいし……で、でもまだゲームの妹ちゃんよりマシじゃん?」 こうか -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/943.html
287 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 15 08 31.08 ID Ypi33Pid0 [1/5] あ「お兄さん?なんで桐乃のフィギュアなんて置いてあるんですか?ぶち殺しますよ?」 京「いやその殺さないで…」 あ「これは没収です。代わりに私のフィギュアを置いておきますから」 京「」 桐「キモ…アンタなんであやせのフィギュアなんて飾ってんの?」 京「いやその、これはあやせが…」 桐「これは没収ね。代わりにアタシのフィギュア置いとくから」 京「」 あ「お兄さん?なんで桐乃の(ry」 以下エンドレス 288 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 15 10 20.18 ID pYayjXqu0 [5/14] 287 二人ともどんだけ持ってんだよw 289 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 15 12 58.34 ID mf9+fs940 [2/2] 赤「高坂,なんでお前女の子のフィギュアなんて飾ってんだよ」 京「いやその、これはだな…」 赤「これは没収だ。代わりに俺のフィギュア置いとくから」 京「」 290 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 15 17 38.90 ID Ypi33Pid0 [2/5] 京「おい瀬菜、とりあえず鼻にティッシュつめろ。あと赤城のフィギュアなんてこの世に存在してねーよ」 304 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 15 57 42.02 ID Ypi33Pid0 [3/5] か「なんで糞マネが桐乃とあやせの人形とか飾ってんだよ、キモくね?」 京「てゆうかなんでお前が俺の部屋に居るのかの方が疑問なんだが」 か「とにかくこれは没収な。代わりに加奈子のフィギュア置いとくから」 京「いやそれ、メルルじゃねーか?・・・あれ?間違ってないのか?」 か「へ、変な事とか、し、してもいいけどじ、じちょーしろよ」 ブ「マネージャーさん最低です」 京「」 桐「あ…アンタこれ、メルルのフィギュア…」 京「あーそれは加奈子がだな」 桐「しかもイベント限定版!?世界に二つと無い超レア物!?アンタあたしに喧嘩売ってんの!?」 京「そんな貴重品!?てかなんでそうなる!?」 桐「とにかくこれは没収。あと代わりにアタシのフィギュア置いとくから。」 京「」 あ「お兄さん?なんで(ry」 か「糞マネ、なんで(ry」 桐「アンタなんで(ry」 京「本棚が磨り減ってきたのは気のせいだろうか…」 -------------